GoPro Water Games Minakamiでの好成績、
おめでとうございます!
WINNERのメダルの裏面に「飲水思源」と刻印されています。
飲水思源とは
「水を飲み、その源に思いを致す」という意味をもった言葉です。
物事の背景や成り立ちについて考え、関わる事象や人々への感謝の気持ちを忘れないように、といった意味合いでも使われます。
大会に参加されて、良い成績を得られたことは、このうえなくうれしいことと思います。
そのよろこびの背景には、道具や設備、人々が関わっていますが、その大前提に、自然の恩恵があることを思い出してもらえると、よろこびの深みが増すことと思います。
森に降った雨は、森の土壌に浸み込んで蓄えられ、更に地下へ浸透し、ゆっくりと濾過され、
カルシウムやリンなど多種のミネラルを吸収して、栄養を含んだ湧水となって川へと流れます。
このシステムの入り口である、”水を蓄える土”とは、根っこや菌類の活動によってできる小さな隙間の多い土で、そういう土は健全な森で形成されます。
健全な森とは、木の根っこがよく張り、植生も豊かな森です。
現在の森林の多くは、戦後の拡大造林によって植えられた針葉樹林で、人手が入らず放置された状態です。
密集して植えられた木々は、適度な間伐を行わないと成長できません。
成長できないと、根も広がらないので、土壌が保持されにくく、雨水等で流されて地表が固くなってしまい、水を蓄えられなくなります。
このまま放置が続けば、森の状態はどんどん悪くなる一方です。 水源涵養のためにも、人々の生活のためにも、里山の森林整備が必要です。
いま、森林の整備をすることは、60年後、100年後の水源の確保につながります。
みなさまが手にされた賞品は、みなかみ町の里山整備で伐採された間伐材を利用しております。
木の模様と手触りから、水の源である森を思い出して、豊かなひとときとくつろぎを感じていただけたら幸いです。