里山整備のこと
なぜ森林整備をするの?
生命の源であるこの美しい水の流れは、長い時間をかけてゆっくりと浸透するシステムによって育まれます。
森に降った雨は、森の土壌に浸み込んで蓄えられ、更に地下へ浸透し、ゆっくりと濾過され、
カルシウムやリンなど多種のミネラルを吸収して、栄養を含んだ湧水となって川へと流れます。
このシステムの入り口である、”水を蓄える土”とは、根っこや菌類の活動によってできる小さな隙間の多い土で、そういう土は健康な森で形成されます。
健康な森とは、木の根っこがよく張り、植生も豊かな森です。
みなかみ町の面積の90%は森林です。
森林には人工林と天然林とがあります。
人工林は主に戦後の拡大造林で人によって植えられた針葉樹林で、人工林が健全に成長するには、適切な間伐などの整備が必要ですが、
現在はその多くが放置されている状態です。
密集して植えられた木々は、適度な間伐を行わないと太く成長できません。
成長できないと、根も広がらないので、土壌が保持されにくく、雨水等で流されて地表が固くなってしまい、水を蓄えられなくなります。
天然林は、遥か昔に自然に芽生え、自然に育った森で、
広葉樹が多く、人里に近い森は、昔から薪や炭、しいたけ栽培等で利用されてきました。
このような広葉樹林も、適切な間伐を行うと、森の更新が活発になり、よい状態が保たれます。
また、人手が入ることで、野生動物と人との住み分けにおいての緩衝ゾーンとなり得ます。
ですが、人手も入らず放置していると野生動物が住みついて、人里の畑などを荒らしてしまいます。この被害による損失は莫大なものになります。
今、人手の入らなくなった里山の森林は、成長も出来ず、不健康な状態です。
このまま放置が続けば、森の状態はどんどん悪くなる一方です。
水源涵養のためにも、人々の生活のためにも、里山の森林整備が必要です。
このまま放置が続けば、森の状態はどんどん悪くなる一方です。 水源涵養のためにも、人々の生活のためにも、里山の森林整備が必要です。
いま、森林の整備をすることは、60年後、100年後の水源の確保につながります。
里山の森林整備を続けるには資金が必要です。
間伐材で作られた製品をご購入いただくことで、森林整備の資金になります。
また、木の模様と手触りから、水の源である森を思い出して、豊かなひとときとくつろぎを感じていただけたら幸いです。